今回解説するのは、年功序列色が強い製造業でどのように出世を目指すのかという内容です。
筆者は自動車整備士からキャリアをスタートし、製造業を中心に5回転職をしてきました。
具体的には過去記事を参照いただきたいのですが、自動車整備士→日系製造業→EVバイクベンチャー→外資系メーカーとカルチャーの違う環境に身を置いてきました。
生産現場、管理間接部門の両方を経験し、労働組合の執行委員も4年間経験してきました。
転職も5回経験していますので、その辺の人よりは製造業事情には精通していると自負しております。
今回の記事では、
・製造業で出世コースを目指すなんてプロパーや学卒じゃないと無理じゃない?
・製造業の中途入社で出世コースを目指す方法はあるの?
・製造業で出世しやすい職種や経験はある?
といった出世に関する疑問について、筆者の経験談をもとにお答えしたいと思います。
出世を目指すメリットとデメリットは過去記事をご覧ください。
製造業で出世コースを目指す方法
東証プライムに上場している日系製造業に10年勤めましたが、中途の私でも出世コースに乗ることは可能でした。
私の場合は転勤を断って出世コースから外れましたが・・・
入社当初は、3K職場で設備の運転や整備などを担当するようないわゆる末端の作業員です。
このまま単純作業で人生終わるのかな~なんて暗い気持ちで仕事していたのを今でも覚えています。
そんな一般ピーポーな私が、出世コースとしてリーダー経験や他拠点の立ち上げを打診されるまでの流れを紹介します。
出世コースその①:頼まれごとはすべて受け入れる
製造業で働く人は基本受け身です。
コミュ力高い人はもっとキラキラした企業に就職します。(コンサル談)
チー牛か元ヤンみたいな人で構成されているため、工業高校の延長線上と考えてよいでしょう。
リーダーは元ヤンみたいな元気がいい人が多いので、業務上の頼まれごとはとにかく積極的に受け入れましょう。
おじさん社員が嫌嫌言っている仕事を引き受けることで、シンプルにそれだけで評価されるのです。
特に工場の現場であればパソコンが苦手な人が多いので、資料作成や入力業務を引き受けることで株が上ってしまうような環境なのです。
たったこれだけで一目置かれます。
主体的に動ける人なんて本当に一握りです。
出世コースその②:リーダーは絶対経験しておくべし
ここで言うリーダー経験とは、役職が付かなくてもOKです。
筆者自身も役職としてのリーダー経験はありませんが、以下のようなリーダー経験を日系製造業の10年間で経験しました。
・TPM(改善活動)のリーダー
・工程内検査班のリーダー
・労働組合の執行委員(各種委員会の委員長)
工場で働いていると、これ以外にも棚卸しのリーダーだとか色々なチームを編成することがあります。
その時に、嫌がらずに率先してリーダーを担えば嫌でも株は上がっていきます。
正直、筆者も率先して手を挙げたというよりは声を掛けられて一つ返事で受け入れたイメージです。
結局、これらのリーダー経験が転職活動でのアピールポイントになります。
30代後半でリーダー経験が一度もないと、転職活動は非常に厳しい戦いになっていたと思います。
出世コースその③:横のつながりを大切にする
根暗で閉鎖的な製造業では、自部署という殻にこもる人が非常に多い特徴があります。
次工程が偉いみたいな雰囲気があるため、生産本部から見て分析検査や品質保証は敵みたいな感じです。
そのため、部署の垣根を関係なく良好な人間関係を築ける人間は非常に貴重な存在となります。
筆者の場合は、労働組合の執行委員経験でかなり横のつながりを強化しました。
部署ごとの職場委員さんは基本的に職場のリーダークラスが多く、会社内で顔がきくようになったのが影響力を大きくした要因だと感じました。
製造業の出世コースに向いている人の特徴とは?
結論、上昇志向があればどんな形であれ出世コースに乗れます。
単純に先ほど紹介した3つのポイントを抑えるだけですので、誰もが出世コースを目指せと思います。
しかし、そんなバイタリティの高い人が多くないのが製造業です。
他の業界から見たら「そんだけで出世できちゃうの!?」とびっくりするでしょう。
筆者はベンチャー企業も外資系企業も経験しましたが、製造業は本当に内気な人が多いです。
結果が伴うことが大前提ですが、少しでも上昇志向があればまず出世コースに乗れるでしょう。
そんな話を聞いても、行動に移す人は50人中1人いればいい方じゃないでしょうか。
製造業の転職市場で価値がある経験とは?
転職を5回経験したからこそ言えるのですが、転職市場では以下の経験の有無で求職者の大きく価値が変わります。
①リーダー経験
②マネジメント経験
③改善活動経験
④専門性
筆者は専門性がなかったため、①~③をアピールしてさまざまな会社から内定をいただきました。
新卒では絶対に入社できないような、誰もが知る会社もあります。
ちなみに④の専門性というのは、営業、経理、人事、総務、購買、品質保証、開発といった専門職の経験です。
これらは転職サイトでも職種として登録されているため、専門職としてアピールしやすくなります。
しかし、生産部門で働いてきた人は、オペレーション業務やクレーン、フォークリフトの運転など転職市場ではあまりアピールにならない経験ばかりです。
残念ながら誰でもできる仕事とみなされます。
そのため、現場第一線で働いてきた方は、リーダー経験やマネジメント経験といった差別化できるアピールポイントが必要になります。
転職活動で失敗しない方法は一つしかない
製造業の求人は転職サイトだけでなく、新聞の広告などでも見られるくらい裾野の広い業界です。
そのため、適当に仕事探しをしてしまうと、給料ダウンや待遇の悪い会社に入社せざるを得ない状況になります。
転職初心者ほど、転職エージェントを活用してください。
無料で担当のエージェントとヒアリングから履歴書、職務経歴書の書き方を教えてくれます。
面接対策から面接日程の調整まで、企業の間を取り持つ形で対応してくれますので、利用しない手はありません。
筆者も常に数社転職エージェントに登録しています。
企業には聞きづらい給与交渉や、条件面の質問なども変わって行ってくれるため、ガンガン転職エージェントを利用しちゃいましょう。
ちなみに筆者が積み重ねてきた職務経歴書の書き方をnoteで公開していますので是非。
転職エージェントもお墨付きの職務経歴書ですので、内容を書き換えて使ってください!
今回は製造業におすすめの転職エージェントもご紹介しておきます↓
完全無料で転職のプロをパーソナルマッチング【転職エージェントナビ】
転職エージェントは相性もありますので、合わないと感じたら担当者の変更も可能です。
転職エージェントと平行して、転職サイトもチェックしておきましょう。
【コウジョブ】工場・製造業のお仕事が簡単に見つかる求人情報サイト
転職エージェントでは紹介しきらない求人を拾うことができます。
工場系お仕事情報サイト【工場求人ナビ】
入社するもしないも自分で決められますので、定期的に自分の市場価値をチェックするのをおすすめします。
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