会社に5年10年と勤めていると、慣れからくる閉塞感やモチベーションダウンを感じてきます。
筆者も大手製造業に10年勤めてきましたが、やはり5年を過ぎたあたりから「このままで良いのかな?」と少しずつ思うようになってきました。
特に筆者が勤める会社は、昔ながらの年功序列を軸とした昇給昇格制度であるため、自分の定年までに歩む役職を知ることができます。
そのため、上司を追い抜くことができない昇給昇格制度に面白みを感じなくなり、
「転勤・異動の話を持ち掛けられたら辞める」
「35歳までに転職する」
という自分の中のボーダーラインを2つ設定することにしました。
決して無計画で仕事を辞めるわけではなく、「いつ辞めても大丈夫な状態」を作り出すために、以下の2点を転職の準備として行いました。
- 本業以外での収入源の確保
- 転職市場で価値のある実績をつくる
本記事では、転職の準備期間から実際に転職するまでの、筆者の実体験を元にご紹介します。
特に、
- 高学歴ではない人
- なんとなく会社に通っていた人
- 30代で転職をする人
といった方々に是非とも読んでいただきたい内容です。
長くなりましたが、早速本題へ参りましょう!
【上昇志向の人】居心地が悪いなら絶対転職するべき
会社の居心地の悪い原因が、
「年功序列に面白みを感じない」
「年齢に関係なく評価して欲しい」
「自分を常に高めていきたい」
という上昇志向のある方は、絶対に転職するべきです。
辞めることばかり考えていても生産性は上がりませんし、何より「年功序列」というリミッターが掛かったまま働き続けるのは、あなたにとって良くありません。
人生において、価値のある時間を過ごせる環境作りは非常に重要です。
ただなんとなく毎日を過ごすのは「ゆでガエル」状態を作り出し、いざという時に困るのはあなた自身です。
2021年時点での日本は、昭和・平成よりずっと転職しやすい環境になっています。
携帯のキャリアを乗り換えるくらいの気持ちで、気軽に、カジュアルに転職して環境を変えましょう。
東日本大震災やリーマンショック以来の不況と言われていますが、不況だからこそ求人を絞りやすくなります。
筆者は3年前から求人情報を眺めていますが、売り手市場から買い手市場に移行したものの、体力のある企業だけが求人情報に残っています。
上昇志向のあるあなたであれば、きっと新たな環境で輝きを取り戻すことがでるでしょう。
転職に失敗したらまた転職すれば良いのです!
続いては、保守的な人のキャリアプランを紹介します。
【変化を望まない人】いざという時に備えてキャリアの棚卸しをする
職場に閉塞感を感じるものの、転職に対して抵抗感がある方や、諸事情により環境をなるべく変えたくない方もいらっしゃるかと思います。
30代の方はなるべく早めに転職活動するべきですが、変化を望まない方は
- 職務経歴書の更新
- 転職市場で有効なスキルの習得
- 自分が転職可能な業種・業界の動向
- 副業で収入源の分散化
などを常に行い、いつ転職しても良い状態にしておきましょう。
特に副業収入があることで、転職や離職の際に心配になる精神負担が軽減します。
副業収入があったお陰で転職活動に集中できました。
次に、筆者が転職した理由をご紹介します。
【経験談】筆者が大手製造業からベンチャー企業へ転職した理由
筆者は24歳で大手製造業に転職し、10年の間に労働組合の執行委員まで経験することができました。
執行委員時代に会社の企業体質や、昇給昇格に対する考え方などを第一線で感じたことで、「定年まで勤めることはないだろう」という気持ちが生まれました。
筆者が大手製造業を辞める決意をした大きな理由は、
- 年功序列に面白みを感じない
- 忖度だらけの査定
- 社員がゆでガエル状態
- イノベーションを阻害する職場環境と規則
- 転勤の可能性があること
といった職場環境による理由に加えて、外的要因として
- 終身雇用の崩壊
- 個人が活躍する時代
- 働き方の多様化(副業解禁、リモートワークなど)
なども筆者の転職を後押ししてくれました。
2020年の転職活動はコロナ禍の影響もあり、決して楽ではありませんでしたが、職務経歴書の更新を常に行うことと、転職市場で必要なスキルをリサーチすることでスムーズな転職を叶えました。
特に自分の得意とする領域を研ぎ澄ましていくことは大切です。
日系の大手企業や外資系企業など、幅広く求人に応募して選考を進めていく中で、筆者の転職で叶えたい目標である
- 裁量が大きい自分でコントロールできる仕事
- 成長企業で事業拡大に貢献
- 企業理念に共感できること
を網羅しているテック系のベンチャー企業に転職することに決めました。
整備士経験から製造業での経験まで活かせることと、シンプルに「面白そう」という好奇心で決めました。
年収はやや下がりますが、年2回査定の実力主義の社風と、ボーナスに依存しない年俸制というところもポイントです。
ここからは、令和の時代を賢く生き抜くためのアドバイスです。
令和の時代は「変化」が大切!昭和・平成の価値観は捨てよう
子供の1年間と老人の1年とでは、時間の経過の感じ方が違うと言われています。
「ジャネーの法則」といわれ、年齢に比例して時間の進み方が加速していくという話です。
筆者の見解ですが、「昭和」「平成」「令和」の1年間の変化のスピードも加速しているように感じます。
昭和の考え方、平成の考え方をいつまでも引きずるのは時代遅れで、思考停止した状態と言えるでしょう。
いつまでも古い価値観に縛られることなく、パソコンやスマホのように常に最新の情報をアップデートして、時代の変化を上手に捉えましょう。
会社にいつまでも過去の栄光に浸っている人いませんか?
まとめ
誰しも一度は転職したくなるタイミングがあるのではないでしょうか?
- 職場環境・人間関係は決して悪くない
- 給料や待遇面も致命的に悪くはない
といった方々は、いつしか「なんのためにこの会社にいるんだろう」という閉塞感に襲われます。
今回の記事では、そんな筆者の経験談を元に、転職の事前準備から転職までの経緯をご紹介してきました。
一人でも多くの方にお役立てれば幸いです。