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【工場経験10年】製造業の給料が上がらない理由

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製造業

製造業に勤めている方で、給料が上がらないと悩みを抱えている方は少なくありません。

5年、10年と勤めているにも関わらず、毎月の手取りが30万円台に乗らない人は多いのではないでしょうか?

筆者も一部上場企業の日系の工場に10年勤めましたが、「住宅手当」「扶養手当」「三交替手当」「残業代」などを当てにしないと生活が苦しい状況が続いていました。

求人票にある企業の平均年収やモデル賃金に惑わされないよう、日系、ベンチャー、外資企業と製造業を渡り歩いてきた筆者の経験談をご紹介します。

筆者は労働組合の執行委員も経験してきましたので、これから製造業に転職しようとしている方、すでに従事している方へ製造業のリアルな実情をお伝えします。

もと
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筆者は副業で収入を増やす道を選びました。

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誰でもできる仕事は給料が安い

非鉄金属の工場に勤めたときに感じたのは、「この仕事を定年まで続けるのか…」という絶望にも近い仕事内容でした。

はじめて担当した作業は、電子材料に使用する金属の粉体をひたすら10キロごとに梱包していく作業でした。

しかも、スコップを使用して手作業で一袋ずつ梱包していくのです。

そして絶妙なのが、ある程度仕事を覚えて飽きてくると違う工程を担当します。

このように、誰でもできる仕事を担当を変えながら経験していくため、気づいたら手に職つかないまま5年、10年と経過していくのです。

製造業の現場では、文句を言わず言われたことを淡々とこなすロボットのような正確さが重宝されます。

いくら設備のことを熟知しても、スピーディーに操作できても、部署や会社が変われば使いものにならないスキルばかり身につきます。

誰でもできる仕事で給料が上がらないのは、当然といえば当然のことでしょう。

もと
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筆者は飽きないようにパソコン業務やリーダー経験を積み重ねていきました。

なぜ安い給料なのに辞めないのか?

仕事がキツイうえに安い給料でなぜ仕事を辞めないの?という疑問が生まれます。

給料が上がらなければ、尚更疑問に思いますよね。

結論、製造業の現場で働く人に仕事を選ぶほどの選択肢がないからです。

もと
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これを言ったら会社の人に怒られそう。笑

現場で働く人たちは妙にプライドが高く、自分の仕事に誇りを持っています。

これを全否定するわけではありませんが、安い給料でキツイ仕事に誇りを持ってもらえたら、会社としては万々歳な訳です。

名の知れた企業であれば、辞められてもすぐい人を補充できますし、何なら派遣社員でも十分な仕事内容です。

働く側も「有名だから」「大企業だから」というだけで、定期昇給が少なくなろうが退職金が目減りしようが辞めない実態があります。

筆者が日系の製造業に10年在籍した中でも、「家賃補助の減額」「退職金の減額」「通勤ガソリン費の減額」「保養所の閉鎖」などありましたが、文句を言いつつもみなさん残っています。

製造業はどこの会社で働くかで給料が変わる

日系製造業、ベンチャー製造業、外資系製造業とカルチャーの違う製造業を経験してきましたが、給料は仕事の頑張りではなくどこで働くかで変わります。

日本人なら誰もが知る財閥系の製造業やメーカーの工場で働けば、同じ能力でも給料の水準は高くなります。

逆に、能力が高くても利益率の低い製造業に勤めれば安月給で働くことになります。

日系と外資系を経験しましたが、バイタリティーのある方は外資系で頑張る方が報われやすい環境にあります。

日系は意図しない異動や転勤がありますが、言われるがままに行動できる「社畜」のような働き方ができる方には向いています。

月給は低いものの、業績反映のボーナスで年収ベースでは安定した水準を維持できます。

もと
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利益が出ていればの話ですが・・・

筆者は自分のキャリアは自分で選びたかったので、ベンチャーと外資系を選んで現在はぬくぬくと過ごしています。

製造業は自分のライフスタイルで選ぶ

一口に製造業といっても、似たような作業でもカルチャーが変われば働き方も変わります。

ここでは、筆者が渡り歩いてきた「日系」「ベンチャー」「外資系」ごとの製造業の特徴を紹介します。

日系製造業の特徴

「長い物には巻かれたい」という方は、日系でなるべく大手の製造業を選びましょう。

急激に手取りの給料が上がることはありませんが、年功序列で職位が変わればボーナスで一気に年収ベースは上がります。

上司や先輩に言われたことを忠実にこなせる、体育系の方や自分の意見を言えないのび太タイプの人が向いています。

手に職をつけるかは己次第ですので、仕事の意味や役割を自分なりに見いだせると、頭一つ抜けた存在になれます。

もと
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我慢するのも仕事!と割り切れる方が向いています。

ホワイトすぎる日系製造業を辞めた記事はnoteに書きました。

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ベンチャー製造業の特徴

「自分の存在価値を見出したい」というチャレンジングな方は、スタートアップやベンチャー系の製造業がおすすめです。

筆者はEVバイクのメーカーに勤めていましたが、ルールが皆無のまさにカオスな環境でした。

自分のやるべきことが明確で、やることをやっていれば誰にも干渉されることはありません。

しかし、各々が自由気ままに仕事をしていますので、自分の意見を言えない人は大量に仕事を抱えて深夜まで働いていました。

チームプレーよりも独りよがりな個人プレーでもへっちゃらな人におすすめの環境です。

もと
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リーダーすらいないので一人一人が親方です。

ベンチャー製造業の話はnoteでも書きましたので、良かったらご覧ください。

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外資系製造業の特徴

「結果を評価して欲しい」という方は、年俸制で成果重視の外資系がおすすめです。

自分の1年間の成果で年俸が決まるので、やるかやらないかで給料が変わります。

やる気のある人はどんどん出世していきますし、現状で満足している方は良くも悪くも現状維持のままです。

外資系でも米国系、欧州系でカルチャーが変わりますが、筆者が勤めている欧州系の製造業はワークライフバランスが充実しています。

本社主導で会社の方針が大きく変わる可能性はあるものの、天下り社長で2~3年おきに社長が変わっていた日系製造業のことを考えると、個人的には許容範囲内です。

まとめ

製造業で給料が上がらないと嘆いている方は、一度転職も視野に入れてみましょう。

転職市場で自分でどのくらいの価値があるのか、確認しておく機会は必要です。

今の会社でどんなに職位が高くても、転職市場では価値がないなんてことは往々にしてあります。

また、今の環境が最高だという方も、上がらない給料は自分で副業をするなどで増やすことは可能です。

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是非、過去記事も参考にしてください。

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