一部上場企業の製造業に10年勤めた筆者が、ベンチャー企業に転職した感想を赤裸々に語ります。
35歳、転職4回目、子供3人を養う筆者が、創立1年少々のスタートアップ企業へ転職して感じたことを、前職と比較しながら検証していきます。
「大企業とベンチャー企業はどっちがいいの?」といった質問をネットでもたくさん見かけますが、結論「状況によりけり」です。
専業主婦の妻にはそろそろ落ち着いてくれと言われています・・・
一個人の見解として、転職活動の参考にしていただければ幸いです。
大企業とベンチャー企業の違いを語る
大企業とベンチャー企業の違いは何と言っても、「意思決定の早さ」です。
大企業であれば、決められたルールに則って、直属の上司やさらにその上の上司に承認を得ながら仕事を進めていきます。
しかし、私が働いているベンチャー企業は良くも悪くも自分で判断しながら仕事を進めていきます。
つまり「自己責任」で業務を回しているイメージです。
面白いことに、この2ヶ月間一度も指示を受けることはありませんでした。
個々に仕事のミッションや目指すべき目標はありますが、各々周りに干渉せずに自分の業務を遂行しているのです。
製造業に多い、受け身の人にはとてつもなく居心地の悪い環境かもしれません。
簡単に大企業とベンチャー企業の違いを比較します。
大企業
・ルールが明確
・協調性を重んじる
・年功序列
・オールラウンダーが重宝される
ベンチャー企業
・セルフスターターな人でないと仕事が進まない
・仕事を生み出せないと勤まらない(課題を見つける力)
・自己主張ができないと周りに振り回される
・イレギュラーな動きが多い
このように、大企業とベンチャー企業とでは働き方が大きく違います。
筆者は製造業に在籍中から、仕事は自分で生み出して主体的に動いていましたので、ベンチャー企業に転職後もあまり抵抗はありませんでした。
しかし、言われたことだけを確実にこなすことを重んじるスタイルの日本では、想像以上に働きづらい環境かもしれません。
筆者の職場では上司部下という関係もありませんし、意思決定に関しても自責思考を求められますので、働くには覚悟は必要です。
次は、大企業とベンチャー企業を比較する際の、大切なポイントを解説します。
【結論】結局一番大切なのは「人間関係と仕事の適正」
大企業であろうが、ベンチャー企業であろうが、はたまた職人であろうが、大切なのは人間関係と自分に合った仕事に勤めることです。
筆者は板金塗装、整備士、工場勤務、エアコン取付け業者、ガソリンスタンドといったさまざまな仕事を経験しました。
どれもこれも畑の違う仕事内容でしたが、働く以上は「人間関係」と「仕事の適正」が働く上でもっとも重要なポイントだと感じます。
結局、人と関わる以上は切っても切れない永遠の悩みです。
大企業のカルチャー、ベンチャー企業のカルチャーに合う合わないはありますが、根底となる部分は同じなので覚えておきましょう!
次に、職場の居心地を比較してみます。
大企業とベンチャー企業どっちが居心地いい?
筆者の感想としては、転職先の方が今のところ居心地は良いです。
まだ転職して2ヶ月ですので、今後どうなるかは分かりませんが、周りから干渉されない環境は筆者にとても合っていると感じます。
当然、仕事は自己責任で経営者視点を持つ必要がありますが、多動な人にはベンチャー企業は最高な環境と言えるでしょう。
前職の製造業では、
・絶対的な年功序列制度
・出る杭は打たれる環境
・若手の成長機会を奪う年長者
といった環境でしたので、一定の職位に到達すると「このまま残るべきか・・・」といった悩みを抱える人が多かったのを覚えています。
ここで捕捉したいのは、大企業が悪いという訳ではなく、人によっては居心地の悪い可能性があるということです。
いかに自分に合った環境に身を置くかが重要ですので、一概に大企業とベンチャー企業を比較するのは難しいといえます。
まとめ
今回は、筆者の転職経験をリアルタイムにご紹介しました。
一部上場企業の製造業に10年勤めた後、設立1年そこそこのスタートアップ企業に転職しました。
成熟しきった会社から産声を上げたばかりの会社に転職しましたので、環境はガラッと変わっています。
「今の環境が自分に合っていないのでは・・・」と思う方々に、少しでも貢献できれば幸いです。