私は自動車整備士からスタートし、日系大手製造業、ベンチャーEVバイクメーカー、そして外資系メーカーと、製造業のさまざまな環境で働いてきました。
各企業の文化の違いを経験してきたので、その違いをシェアして、製造業でのキャリアを考えている方の参考になればと思います。
実際に、現場で働く人のレベルはあまり変わりません。
製造業への転職を考えている方は、「企業文化」で選ぶのが良いでしょう。
それでは、私の経験をもとに具体的な内容をお伝えします。
日系製造業のケース
私は大手製造業の子会社に10年間働いていました。
子会社といっても従業員が1,000人以上いる上場企業で、一言で言えば年功序列が強い企業文化でした。
福利厚生やボーナスは魅力的ですが、能力よりも年功が重視されるため、縦社会が苦手な方には向いていません。
「先輩についていきます!」というスタンスが合う人には居心地の良い環境かもしれませんが、上司に逆らうと干されるリスクもあります。
私は10年間この環境下で働きましたが、自由に振る舞いながらも、最終的には転勤の打診を機に退職しました。
ベンチャー製造業のケース
日系企業の文化に嫌気が差し、EVバイクのスタートアップ企業に転職しました。
ベンチャー企業は一見キラキラしていますが、実際は零細企業で、身を粉にして働ける情熱を持った人に向いています。
ただ、私が働いていた会社はあまり情熱的な人ばかりではありませんでした。
工場移転までの2年間しか働くつもりはありませんでしたが、結果的には1年少々で転職しました。
ベンチャー企業は夢がありますが、子育て世代にはあまりおすすめできません。
外資系製造業のケース
外資系の製造業は、欧州企業特有のゆったりとした空気が流れています。
年功序列ではなく、成果主義で評価される環境です。
プライベートを重視するため、働きやすさが徹底的に考えられています。
私の勤めていた企業は労働組合もあり、労働に関する問題があればすぐに協議されます。
ただし、現場で働く人の質は日系企業と変わらず、YESマンが好まれる傾向があります。
しかし、リーダークラスや管理部門には優秀な人が多く、出世の線引きも明確です。
製造業は性格に合ったカルチャーで選ぶ
10年以上製造業で働いてきた経験から、企業選びは人によって異なります。
紹介したケースを参考に、仕事選びの際には企業文化を重視することをおすすめします。
製造業で働く人の素質はどこも同じですので、その点を頭に入れておいてください。
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