「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、ビジネス書や自己啓発本では「出すぎた杭は打たれない」というフレーズをよく目にします。
日本特有の同調圧力などから、あまり出すぎた真似をすると叩かれてしまうというのが前者の解釈で、後者は突き抜けてしまえば叩かれないよという意味合いになります。
筆者はどちらかといえばはっきりと意見するタイプで、年上だろうがお構いなしにおかしいと思ったことは反論します。
そんな筆者が製造業で10年間を過ごし、「本当に出すぎた杭は打たれないのか?」といった疑問を個人的解釈でお伝えしたいと思います。
- 一部上場の日系企業
- 年功序列の査定制度
- 中途入社
この3つを前提条件に、ご覧いただければと思います。
それでは早速ですが、本題へ参りましょう!
「出すぎた杭は打たれない」は正解!ただし・・・
製造業に10年勤めましたが、確かに出すぎた杭は打たれません。
ただし、明らかに出世ラインからは外れますし、いわゆる窓際部署のようなところへ配属されます。
窓際部署というと聞こえは悪いのですが、働かないおじさんからするとパラダイスのような部署です。
筆者の場合は、
- 退屈なルーティンワーク
- 創意工夫の余地がない仕事
- 出世コースがそもそもない(おまけみたいな部署)
といった部署に異動することになりましたので、多動な筆者には苦痛でたまりませんでした。
辞令の際は、
「裁量のきく自由な職場だから」
「派遣には任せられない部署だ」
では、筆者がどんな仕事ぶりをしていたのか、次の項でご紹介します。
年功序列の会社だと正義が勝つとは限らない
これまた前提条件として、筆者の仕事に対するスタンスはいたって真面目です。
自分で言うなよ!笑
仕事を進める上では、
- チームワークを尊重
- 日々業務の改善活動を行う
- 生産性向上に努める
こんなイメージで働いています。
先ほどもご説明しましたが、年功序列要素が非常に強い会社です。
年長者やプロパー社員が偉いというような会社ですので、中途の筆者がグイグイ仕事を推し進めるのはとても煙たがられます。
どんなに正論をぶつけようが、
「オレのやり方が正しい」
「もとは使えない」
「年長者を敬いなさい」
と言われる始末なのです。
あくまで「年功序列」ですので、半沢直樹のようにはいかないのが、古い体質の日本の企業と言えるでしょう。
次に、出すぎた杭で困ったときの対象をご紹介します。
出すぎた杭になってしまったらどうする?
実際出すぎた杭になってしまった場合、どのようなアクションを起せばよいのか、筆者の経験を元に解説します。
考え方はシンプルで、以下の2パターンになります。
そのまま居座り続ける
多くのサラリーマンが選択するのが、そのまま会社に残るという選択肢です。
ここで言う多くのサラリーマンというのは、筆者が見てきた社内の先輩方です。
なんやかんやで文句を言いながら残っています。。。
日本企業であれば、勤務態度に問題がなければそのままクビにならずに残ることができます。
窓際部署であろうが、スキルに合っていない仕事であろうが、自分が良しとすればそのまま居座ることができます。
筆者の先輩は副業収入の方が多いため、仕事中は適当に過ごしています。
一時的に出世レースから外れるかもしれませんが、部署異動や上司の退職などでリセットするチャンスもありますので、転職は面倒くさいという方は、とりあえず残ってみるのも一つの手ではないでしょうか。
潔く転職する
筆者は異動の打診を受けたタイミングで、一つ返事で退職を選びました。
即答過ぎて上司には驚かれました。家も買ったばかりでしたので。。。
なぜ退職というカードを即座に切れたかと言いますと、
- いざというときのために日頃から転職活動をしていた
- 副業収入があるので心にゆとりがあった
この2つが挙げられます。
今は変化の大きい時代ですので、副業で収入源の多様化することと、転職市場を常にウォッチすることで潔く退職することができました。
日本には400万社を超える膨大な数の企業がありますので、一つの会社に縛られ過ぎるのは得策とは言えません。
もし、今回のお題である「出すぎた杭」になっている方は、良い機会と捉えて転職することをおすすめします。
ありあまるエネルギーを次の会社で活かしましょう!
まとめ
今回の記事では、筆者の体験談を交えながら特集してきました。
働き盛りの30代で守りに入るのは少々早すぎるかな?と思い、世の中の「出すぎた杭」になって困っている人の手助けになればと思い、執筆しました。
一人でも多く、自分の能力を発揮できるステージに移るきっかけになれば幸いです。